2022/07/14 16:36
もうすぐ海の日(7月の第3月曜日)ですね。海の日と聞くとなぜが海に行きたくなったり、海に沈む夕日が見たくなったりしませんか。
そんな海を身近に感じる「海の日」ですが、記念日になったきっかけはご存じでしょうか。
今回は「海の日」が生れたきっかけと、お子さまに「なんで海の水はしょっぱいの?」「どうして海は青色なの?」と聞かれて困らないような雑学についてご紹介したいと思います。
「海の日」の大元は「海の記念日」だった。明治時代にまでさかのぼる記念日の歴史
7月の第3月曜日は「海の日」として定着している記念日ですが、2003年までは7月20日が「海の日」とされ、国民の祝日の1日とされていました。
この「海の日」の趣旨としては
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の反映を願う」
と法律上では掲げられており、島国ならではの記念日です。
また国土交通省の発表によると、地球上には海に囲まれた島国がいくつも存在しますが「海の日」を祝日としている国は唯一日本だけとのことです。
島国だからこそ独特の文化が発展し、水が豊かな国として発展してきたのでしょうね。
そんな「海の日」ですが、大元となるきっかけは明治時代にまで遡るとされています。
1876年(明治9年)に明治天皇が東北地方に灯台視察船「明治丸」にのって巡幸され、7月20日に横浜港に入港されました。のちの1941年にこの事を記念し、7月20日を「海の記念日」と制定したとされています。
元は記念日の一つだったのですが、それが祝日となり、祝日法のハッピーマンデー制度により連休となる第3月曜日に移ったという流れです。
時は経っても海の恩恵に感謝する日としてこれからも受け継がれるように、いつまでもきれいな海を後世に引き継いでいきたいですね。
素朴な疑問①:海の水はなぜしょっぱいのか。
海水、しょっぱいですよね。傷口に染みたり、乾いた皮膚がヒリヒリするくらいしょっぱい海水ですが、その濃度は3.4%と言われています。
(数値で表すと濃いのか薄いのか分かりずらくなりますが…)
その海水がなぜしょっぱいのかという理由はご存じでしょうか。
簡単に説明すると
地球ができた!→大気ができた!→雨がふってきた!→温泉ができた!→海ができた!!
という流れです。
もっと詳細に言いますと以下のようになります。
その答えは地球誕生の46億年前に関係しています。
地球が誕生した46億年前、そのころの地球は直径が数~10kmほどの微惑星が次々と衝突し、地球表面がマグマに追われたような状態でした。
微惑星の中には水素や二酸化炭素などさまざまなガスが閉じ込められており、衝突の度に地球上空に少しずつガスが溜まっていきました。
大気の誕生です!
それから数百万年かけて地球表面の温度がさがると、大気中の水蒸気が冷やされ雨となって地上へ降り注ぎ、その水が地中へと溜まり温泉のように温められていきました
温泉の誕生です!
やがて地中内部にたまった温泉が地上表面に噴出し、その繰り返しを何年も続けていくうちに海ができあがったとされています。
海の誕生です!
しかし当時の海は塩素ガスと混ざり合ったものであり、強酸性を示すとても酸っぱい海水だったようです。
それから長い年月をかけて酸性から中性へと海水が変化していき、現在のしょっぱい海水にまで中和されていったのです。
現在のしょっぱい海水の誕生です!
なかなかお子さまへ今の内容を説明するのは難しいですが、当たり前のように泳げる海は長い年月をかけて出来上がったものという事ですね。
素朴な疑問②:海はなぜ青く見えるのか。
私達が見えている色は、光の反射が関係しています。
光は物にあたると一部は吸収されますが、残りは反射して跳ね返ってきます。この反射して入ってきた光が私達の目に入り、色となって表現されています。
水は赤色の成分をたくさん吸収しますが、青色の成分はあまり吸収しないという特徴があります。なので海にふりそそいだ太陽光が海中の物質にあたって反射すると、吸収されにくい青色の成分が多くなります。その青色の成分が私達の目にはいり「海は青色」と認識されるのです。
もちろん、海中の条件によって見える色が真っ青な青色であったり、みどりががった青色だったりしますが、それは光の強さや海中の条件によってかわるそうです。
いかがでしたでしょうか。
海に行った際に「海水がしょっぱいのは、地球誕生が関係しているんだよ~」と小ネタになる事間違いなしです!
いつまでもこの青く美しい海を引き継いでいきたいですね!